スペアが取れない人に共通する原因と対策【プロボウラーが教える狙い方の基本】
ボウリングをやっていて、こんな経験はありませんか?
「ストライクは出るのにスペアが取れない」
「残ったピンに向かって投げているのに外れる」
「スペアが取れるかどうかは運次第」
この悩み、実はほぼ全員に共通する原因があります。
私はプロボウラーの資格を持ち、スポーツ施設で多くのボウラーを指導してきました。スペアが取れない人を見ていて、毎回感じることがあります。
なんとなくピンの方に投げている。感覚だけで狙っている。
これがスペアが取れない一番の原因です。
なぜ「感覚で狙う」のがいけないのか
ボウリングのレーンは約18メートルあります。この距離を感覚だけで正確に狙い続けることは、物理的に限界があります。
しかも使うのは重いボール。軽いボールなら感覚でコントロールできる場面も、重さが加わると操りきれなくなります。
18メートルという距離と重いボールの組み合わせ——これを感覚だけでコントロールしようとするから、スペアが安定しないのです。
プロはどこを見て狙っているのか
プロが見ているのはピンではありません。
立ち位置と、手前にあるスパット(▼マーク)またはドット(●マーク)との位置関係です。
レーンには投球者から見て約4〜5メートル先にスパット、さらに手前にドットが埋め込まれています。18メートル先のピンを狙うより、はるかに手前の目標を使う方が精度が上がります。
この「立ち位置×スパットの位置関係」を固定することで、毎回同じ軌道でボールを運べるようになります。
対角線で狙うのがスペアの基本
スペアを狙うときの基本は対角線です。
- 右側に残ったピンは、左側から狙う
- 左側に残ったピンは、右側から狙う
なぜ対角線がいいのか。理由は2つあります。
理由①:投球動作の構造上、ボールは右に出ていく方が自然
最後のステップを踏み込んだとき、ボールはまだ後ろにあります。右投げなら体が右側に開いているため、ボールは右に出ていくのが自然です。
つまり右のピンを正面から狙うことは、体の向き的に単純に投げにくい。左から対角線で狙えば、自然な体の向きのまま投げられます。左投げはその逆です。
理由②:オイルの多い内側を使うことで安全なラインが生まれる
ボウリングのオイルコンディションは、内側にしっかり・外側はうっすら塗るのが基本です。ボールはオイルの多いところで直進しやすい性質があります。
例えば10番ピン(右端)や7番ピン(左端)を正面から狙おうとすると、オイルの少ない外側を真っ直ぐ投げなければなりません。しかもその狙いのラインのすぐ隣にはガターが続いています。
対角線で狙えば、オイルの多い内側を通るラインになります。ガターから遠い安全なラインを使えるので、多少の失投が許されるようになります。
スペア用ボールを使うべき理由
スペアを安定させるためにもう一つ重要なことがあります。スペア専用の曲がりにくいボールを使うことです。
曲がるマイボールでスペアを狙う場合、その日のオイルコンディションによって立ち位置を変える必要があります。投げてみないとわからないというデメリットがあります。
一方、ほとんど曲がらないスペアボールを使えば、コンディションにほぼ左右されません。いつもの立ち位置・いつもの狙いでいい。これがスペアの安定につながります。
ストライクはマイボール、スペアはスペアボール——この使い分けがスコアアップへの近道です。
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まとめ
スペアが取れない原因と対策を整理します。
- 感覚だけで18メートル先のピンを狙うのが最大の原因
- プロはピンではなく手前のスパット・ドットと立ち位置の関係で狙いを作る
- 右のピンは左から・左のピンは右から、対角線で狙うのが基本
- 対角線は体の向き的に自然で、オイルの多い内側を使えるのでガターリスクも下がる
- スペア専用の曲がりにくいボールを使うことでコンディションに左右されなくなる
スペアは感覚ではなく、仕組みで取るものです。立ち位置とスパットの関係を固定して、対角線のラインを使う。この2つを意識するだけで、スペアの成功率は大きく変わります。

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