第1回 子育て世代こそNISAを始めるべき理由|やらないことのリスクを知ってほしい

「投資って怖い」「よく分からないから後回し」。子どもが生まれてからそう思って、NISAをずっと放置していた。でも実際に始めてみて思うのは、怖いのは投資じゃなくて、何もしないことだったということだ。

この記事では、子育て世代がNISAを始めるべき理由を、実際にやっている立場から書く。投資の勉強をする前に、まずこれを読んでほしい。

子育て世代はお金の不安が多い

子どもができてから、お金の不安が増えた。習い事、学校、塾、部活の道具。小学生になるだけでも出費は一気に増える。中学・高校・大学と進むにつれて、さらに膨らんでいく。

それに加えて老後の問題もある。年金だけでは足りないという話はずっと聞かされてきた。でも日々の生活で手一杯で、将来のためにお金を動かす余裕なんてない、と思っていた。

ただ、そのまま何もしないことにも、実はコストがかかっている。

貯金だけでは追いつかない現実

銀行の普通預金金利は現在でも非常に低い水準だ。100万円預けても、1年で増える利息はわずかな金額にしかならない。

一方で物価は上がっている。食費、光熱費、日用品。数年前と比べて生活コストが上がったと感じている人は多いはずだ。

お金の価値は、何もしなければ少しずつ目減りしていく。貯金は安全に見えて、インフレという静かなリスクにさらされている。これが「何もしないコスト」の正体だ。

NISAは国が作った非課税の投資制度

NISAとは、投資で得た利益に税金がかからない制度のことだ。通常、株や投資信託で利益が出ると約20%の税金がかかる。NISAを使えばその税金がゼロになる。

2024年から新NISAに変わり、使える金額が大幅に拡大された。年間360万円まで投資でき、生涯で1800万円まで非課税で運用できる。制度の詳細は次回の記事で解説するが、まず「国が作った、税金がかからない投資の枠」だと覚えておけばいい。

子育て世代に向いている理由

NISAが子育て世代に特に向いている理由は、時間があるからだ。

投資は長く続けるほど効果が出やすい。複利といって、利益がさらに利益を生む仕組みが働くからだ。20代・30代から始めれば、子どもが大学に入る頃、自分が老後を迎える頃に、積み上がったお金が使える状態になる。

逆に言えば、始めるのが遅くなるほど時間という武器を失う。「落ち着いてから始めよう」と思っているうちに、一番大事な時間が過ぎていく。

私自身、もっと早く始めればよかったと思っている。それが正直なところだ。

「元本割れが怖い」について

投資をためらう理由として一番多いのが、元本割れへの不安だと思う。確かに投資にリスクはある。値下がりすることもある。

ただ、NISAで使われる投資信託の多くは、世界中の株や債券に分散して投資する仕組みになっている。一つの会社や国に集中投資するのとは違い、リスクが分散されている。長期間保有することでさらにリスクは平準化される。

もちろん元本保証ではない。でも「怖いから何もしない」を続けることの方が、長い目で見たときに家計へのダメージが大きくなる可能性がある。

まずは少額から始めればいい

NISAは月100円から始められる証券会社もある。最初から大きな金額を動かす必要はない。まず口座を作って、少額で慣れることから始めればいい。

私も最初は少額から始めた。値動きを眺めているうちに仕組みが分かってきて、少しずつ金額を増やしていった。今では毎月の積み立てが習慣になっている。

やってみて分かったのは、難しくないということだ。証券口座を作って、積み立てる商品を選んで、金額を設定する。それだけで勝手に運用が続いていく。

まとめ

子育て世代がNISAを始めるべき理由は、時間があるからだ。そして何もしないことにもコストがかかるからだ。

「投資は怖い」ではなく「何もしないことが怖い」という感覚に変わったとき、一歩踏み出せると思う。

次回は新NISAの具体的な仕組み(つみたて枠・成長投資枠の違いなど)を解説する。

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